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言葉の迷宮を制するのは私だ!
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2024/05/03 (Fri)                  [PR]
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2010/12/16 (Thu)                  KAGEROUを読んでみた。
 ミーハーなので、水嶋ヒロさんの小説読んでみました。てへ。

 はい。簡単に言うと、『世にも奇妙な物語』ですね。

 ありがちと言えば、よくある感じです。


 王道なので、人生何度目だ? とセルフツッコミしたくなるテーマを改めて考えたりすることはします。

 命の価値、とか、死にたい人に対して世の中には生きたくても生きられない人がいるんだよ、という言葉は意味があるのか? などなど。

 ポプラ社の本、というのが納得の一冊です。

 斬新さは一切ないですが、文章の随所に中々うまい表現だな、という比喩もあります。
(もちろん、ちょっとそれはないんじゃない? というクドイ表現もありますが)


 ……なんでしょう。
 誉めるつもりで書いてても、絶賛! とは言い切れない部分があり、ボロクソにけなすほど悪いデキじゃないことは確かで……。


 まとめますと、
 『今後に期待したいです』というありきたりな感想になってしまいます。

 しかし、なにゆえ、「KAGEROU」なんでしょう?

 そんな意味深で暗そうなタイトルより、哲学っぽいSFチックなネーミングか、軽いセリフ調のタイトルのほうがあってる気がしますが。

 『全日本ドナー・レシピエント協会』とか『あなたの命 は 買いません』とか?
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2009/11/10 (Tue)                  当たり前っちゃー当たり前
 ううむ。
 純度の高い純文学を読んだ後は、普通のエンタメ小説、とくに推理モノを読むと『ヌルイ』気がしてしまいます。

 どっちが優れてるとかはないんですけどね。
 ものすごーく甘いものを食べた後にほんのり酸っぱいものを食すと、酸味が口の中に広がり過ぎて悶絶してしまうのと似てます。

 食べる順序って思いのほか大事。それは、小説も。
2009/10/25 (Sun)                  すげい、と思っちゃう。
 『絲的サバイバル』という本を読みました。

 いろんなとこでキャンプするエッセイです(基本はひとりで!)

 私は恥ずかしながらアクティブなたいていのことは一人でできないものなので非常に羨ましいです。

 一人でショッピングしたり散歩したりがせいぜいです。

 映画やカラオケも一人で行けなくはないものの、ほとーんど行きません。食事も。

 なぜだかおひとり様食事をしてるといたたまれなくなっちゃうんですよね。ファーストフードやコーヒーショップなら別ですけど、それ以外。

 自意識なんでしょうねー、たぶん。何人で来たかを申告しなきゃいけないところで「ひとりです」って言うのが嫌なんだと思われます。

 あとは自分のためだけの時間にお金をかけるのは好きじゃないです。

 基本は貧乏性なのでケチケチした生活がマイライフ。なんですけど、友人とかの飲みとかお出かけとか旅行とかにはあまりケチらないです。

 旅行の誘いとかをね、この数年間全部断っていたと仮定すると、どんだけ銀行の預金が潤っていたことか。

 というか、人と一緒に美味しいもの食べたり綺麗なものを眺めたりするために普段の節制生活を心がけて……なんていうとキレイゴトっぽいけれど。



 でも、この著者、絲山さんはひとりキャンプって言っても何人かで行うこともあるし、日中だけ仲間といて、夜ひとり、とか柔軟ですし、薪がないっ、って思えば、呼んで届けてくれるひとがいたりとか。

 いいなー。いいなー。

 こういうのアクティブっていうんでしょうねー。自分には全くない要素なので憧れます。
2009/02/19 (Thu)                  どくしょ
 最近、本を読む頻度が劇的に落ちてるんですよねー。

 自分の中でこれは由々しき問題です。

 そんな中で小川洋子さんの新刊を読みました。

『猫を抱いて象と泳ぐ』

 いつも思いますけど、独特のタイトルセンスですよね。突飛ですけど、中を読めば納得する言葉の選び方。さすがですねー。

 小川さんはブレのない作家さんなので今回もいつもどおり小川ワールド全開でした。

 彼女の作品が好きなら楽しめるし、そうじゃないなら……という感じ。

 もちろん、私は楽しんだわけですが。

 欲を言えば、もっとラブい展開が欲しかったです。ちらリズムと取るにはあまりにも淡すぎますよ、あの恋心は!
2008/12/29 (Mon)                  読書時間。
 年末ということで、今年、何冊本を読んだかカウントしてみました。

 ざっと数えて73冊でした。

 月平均すると6冊くらいですか。

 うーん。

 この数だと、「本読むのが好き」とか「よく本を読むほうですよ」って発言するのには微妙なラインですよね。

 本を読まない小説家より、本大好きな小説家を目指しているので、来年はもっと読書に時間を割きたいです(来年の抱負)
2008/08/12 (Tue)                  流行本
『O型自分の説明書』買ってしまいました。
 血液型で人格を決めてたまるか、と思いつつもネタとしては大いに楽しんでしまうんですよね。

 B型が話題になった時からO型だけは買うって決めてました。

 あ、自分はA型です。

 特定の血液型について、箇条書きが列挙されているだけの薄い本なんですけど、一応、全シリーズ目を通しました。

 B型
 → 子供の時は全くいなかったのに、今現在、友人のB率の高いこと高いこと。で、笑えるという評判だったので、本屋で立ち読み。
 結果、無言で、しかもやや泣きそうになりながら了読。
 うん、B型さんとは笑いのツボが結構ずれてることは知っていましたよ。
 こう、B型さんは自由気ままに好き放題やってるように見えるのに、その実、メンタル面は脆弱で、ガラスのハートというより、シャボン玉クラス。そういった友人達が泣いたり悩んだりした姿が頭の端にチラついて、笑うどこじゃなかったですなー。
 でもこの切り口は興味深くて、続刊を心待ちにするようになりました。

 A型
 → またもや、本屋で立ち読み、読みきりました。
 笑えるという評判だったのに……。なんか、イライラしました。
 まったく見当違いってわけじゃないんですけど、ニュアンスとか、惜しいところで違うんですよ。痒いとこにあと4センチ手が届いてない感じ。
 「あ。そう!そうんなんだよね!!」じゃなくて「そうなんだけど……違うんだよな」みたいな。
 結論、B型さんにA型がどう思われているのかわかった気がしました「ごめんね、細かくて。ごめんね、頭固くて」ってすねたくなりました。
 でもネットとか友人の感想では「超当たってる」と「せいぜい半分くらいしか合ってない」が半々なんですよねー。不思議ー。

 AB型
 → これも本屋で立ち読み。
 これだけはかなり笑いました。耐えられなくて、途中までしか読めませんでしたよ。
 的確すぎて、その場でAB型の友達に電話をかけて読み上げてやろうかとすら思いましたよ。
 「脱帽」って思いました。B型の作者がB型のことを知っているのは当然として、AB型のことまでこんなに知っているなんて、とひとしきり感心しました。

 で、今回のO型
 → (笑)
 買う前に、友人のO型さんが持っていて見せてもらって、もう大爆笑。
 B型さんとO型は仲良しなことが多いので、O型のことをよく知っているだろうとの予想し、発売日をものすごく楽しみにしてたんですよ。しかし、こんなに笑えるなんて。


 どうでもいいですけど、血液型の話を考えていたら、のだめカンタービレの千秋はAB型でのだめはO型かなって思いました。

(でもWikiを見たら、千秋はO型でのだめはB型でした。あれ?)

 この自分の説明書シリーズのABかOを持ってて、かつ、のだめカンタービレを知ってる人は、比べるとびっくりするほど符合しますよ。
(つか、のだめはともかく千秋のO型はありえませんよ。絶対AB、でなきゃAにしか思えません)
2008/04/30 (Wed)                  戯言だけれどね。
 前々から「戯言シリーズ」という単語が耳に入ってきてはいました。ですが、評判の高い小説なのだな、という予備知識意外、持ち合わせていませんでした。

 その第1巻「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」が文庫化された、という広告を電車の中吊りか何かで見かけまして、ちょっと気になっていたら、フラフラ立ち寄った本屋でその本が積んであって……

 まあ、そんなわけで購入してみました。

 読んでいる途中での率直な感想「奈須きのこ……上遠野浩平……森博嗣……」

 パクリとかそういう話じゃなくてね、雰囲気というか、傾向というか、ジャンル?
 普段何気なく皆が考えていることなんだけど、答えなんかないから、深く考えてもしょうがないやって事柄(人を殺しちゃいけない理由、とか天才とは?みたいな)を、突き詰めて思考して、哲学チックに登場人物の口を通して語るトコが共通してますよね。

 読み終わった後の率直な感想「く、悔しい!」

 いくつかトリックがあるとして、大半はすぐにわかります。
 一個目の地震の時のトリックなんて一瞬でわかりました。というか、あんだけ人数いてわかんないわけないだろ、って言いたくなるくらい単純なものでした。

 でもやっぱり一番重要な仕掛けはわかんなかったですよ。
 あんだけもう、本を手にとって読んだ瞬間に最重要なオチがわかるようになっているのに、わかんなかったですよ。

 自分で眼鏡をつけているのに、眼鏡を探してしまったような、あの悔しさを味わいました。

 いやあ、ミステリーはこうでなくっちゃね、と思います。

 ミステリー・サスペンスを読んでいて一番嫌な感想は「なあーんだ」と「やっぱりね」ですから。

  
2008/03/13 (Thu)                  読書日記
 そーいえば、私は、おととしから去年にかけて「1年間で本を100冊読もうキャンペーン」を独りで細々と行っておりまして。

 で、それは去年の3月に無事達成されたわけですが、それから早いもので再び1年たってしまいました。

 で、今回の1年間では、何冊読んだかというと、86冊。

 100冊に 届 い て な い ですねー。

 確か、今度は130冊くらいは読みたいって言ってたはずなんですけどねー。

 はは(苦笑)

 まあ、とにかく。せっかくなので、この86冊の中で面白かったランキングを軽く紹介しておきます。あ、ちなみ敬称は略しております。


3位 ベストセラーの戦後史1 井上ひさし

 えー。小説じゃありません。タイトル通り戦後に売れた本の紹介と、なぜ売れたのかというのを作者独自の見解として述べております。

 正直申しまして、紹介している本の大半を私は知りませんでした。それでも十分面白かったです。語り口の軽快さが功を奏しております。そしてぜひこの本を読みたい、という気分にさせてくれます。私もこういう書評が書けたら……という憧れもこめて第3位にランクインさせました。

2位 溺レる 川上弘美

 久方ぶりに衝撃的な面白さを感じました。文章にうっとりしてしまいます。

 作家さんにはそれぞれ文体という文章のクセみたいなものがあります。独自の文体はたいていの作家さんは持っていますが、文体だけで読ませる(魅せる)人は中々に少ないのです。
 が、この方はその少ないうちの1人のようです。ただ、ストーリーとしての面白さを追求するタイプの方にはあまり向かないかもしれません。


1位 江戸川乱歩傑作選

 いわゆるミステリーと呼ばれる推理モノは、どんなに傑作だ傑作だといわれていても、その時代の風俗を題材にしているものが大半なだけに、後々、つまり何十年もたってみると色あせてしまう。そう思っていましたが、どうやら間違いのようでした。

 はっきり言ってナメてました。江戸川乱歩を!

 ものすごく有名ですが、実は彼の作品を読んだことなかったのですよ。で、読んでみたら、ダークで個性的なキャラが実に生き生きと(ある意味で生々しく)書かれていて、メチャ好みでした。


 はい。ランキングはこんな感じでした。
 初期のころからサイトにきてくれている方はご存知だと思うんですけれど、以前、私は自分の好きな本と映画を紹介する「読書日記」をしておりました。

 それを休止してからはや半年。久々に読書日記のようなことをしてみると、やっぱり楽しいですね。しかし、思いのほか時間がかかるのが難点です。


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